全て正しいではなく、見過ごすことも必要!

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中国の総務部に出向したときの話です。 日本の上司から中国に出向する前に中国で行われている不正を正せと司令を受けていました。 中国に出向するとそこはとてつもない利権の塊でどこから手を付けてよいかわからず、更にあまりに根が深く無理だと感じたのです。しかしながら日本での期待を背負わされているので行動にうつしたのですが、全く上手く行かず四方八方ふさがり状態になってしまったのです。あいにくほかの採用の仕事が忙しくそちらに業務がシフトしていきました。

中国での採用は当時世界中から工場が進出してきたため上海近辺で人の採用ができない状況だったのです。そんな時に地元労働局が地方の専門学校の卒業生を紹介してくれることとなったのです。私と中国人上司が専門学校にでむくために向かったのですが、列車に乗ったのが片道28時間をこえ2泊したのを今でも覚えています。到着すると相手の学校とその地方の労働局が接待をしてもらったのですがあまりの量の料理と乾杯の嵐で3回吐いたのを覚えています。次の日面接で5人ずつ面接するのですが答えはほぼ一緒で違和感を感じたのです。そこで私は運動会はいつか質問すると生徒は一斉に左右を見て最後に先生が耳打ちして生徒に日付を教えたのです。そこで私はピンときてこれは全員桜ではないかとわかったのです。休憩時間に中国人上司と同僚に打ち明けると、わからなかったのはお前だけだといわれました。

つまり専門学校が就職を紹介するためにお金を払うと卒業証明書を発行するという仕組みでした。そのお金の一部が専門学校の地元労働局に支払われ、更に企業がある労働局にもお金が支払われるシステムだったのです。

地方政府、学校、労働局が一体となって不正をするのが当たり前だということを知った私は、不正をただすなどとは到底無理と悟りそれからは不正を見ぬ振りをすることにしました。すると皆仕事を手伝ってくれて情報ももらえ一騎に仕事がスムーズに進むようになったのです。

つまり世の中は既得権益、利権は邪魔してはいけないのかもだとわかったのです。



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