追い込むだけで逃げ道を作ってあげないと自分に悲劇がかえってくるのです。
窮鼠猫を噛むという言葉があります。弱い立場のネズミでかなわない猫でも追いつめられると反撃するのです。
私が以前勤めていた会社の女性で正義感が強く、また気も強い方がいました。年上の私が当時よく怒られていたのを思い出します。その女性は決して悪い人間ではありませんでした。
しかし間違ったことや失敗はとことん責める傾向があったのです。
そんなある日事件が起こったのです。会社の支配人が不正をしていたことが発覚したのです。
不正を行っていたのがトップだったのでどのような対応するか見ていると、その女性が証拠となるものを全て印刷し東京の本社に送ってしまったのです。
不正は2千万円を超える金額だったようです。
会社と支配人との協議の結果、返済していくことで事件にはならなかったのですが、当然支配人は首になり、その女性社員は正社員に昇格したのです。
正しい事をしたので間違ってはいなかったのですが、今までお世話になった人で採用してくれた人でもあるため、もっと違ったやり方はなかったのかと考えたのです。
私はその会社を離れ中国の会社に転職したのですが、3年後一時帰国して元職場に訪れた時に驚いた事を聞かされたのです。その気の強い女性が殺されたと聞いたのです。
気の強い女性には、正反対の気の弱い弟がいて何度も転職をしていたのです。また当時も会社でいじめられて会社を辞めようとしていたらしのですが家族にきつく反対されていたのです。そして気の強い姉と母を寝ている時に殺害してしまったとの事ことでした。
恐らく姉や母に厳しく叱られると思い、逃げ道がなく頭がいっぱいになって殺してしまったのかもしれません。
私がこの時に思ったのは気の強い女性はいつか何か起きるのではないかと以前から思っていたからです。
人は追いつめすぎ、逃げるところがなくなると最後は反撃をしてしまいます。やはり逃げ道を作ってやるのが必要です。今回の事件も弟さんへの逃げ道を作ってあげればこのような事件は起きなかったのではないでしょうか?
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